2011年7月1日、プロトンポンプ阻害薬(PPI)のエソメプラゾールマグネシウム水和物(商品名ネキシウムカプセル10mg、同カプセル20mg)が製造承認を取得した。エソメプラゾールは、ラセミ体であるオメプラゾール(商品名オメプラール、オメプラゾンほか)の一方の光学異性体(S体)であり、胃酸分泌の最終過程で機能するプロトンポンプを選択的に阻害することで、強力な酸分泌抑制効果を発揮する。
...胸焼け(heartburn)の一般的な治療薬であるプロトンポンプ阻害薬(PPI)の長期使用が骨折リスクの増大と関連していることが、韓国の新しい研究で示唆された。 …
...2010年12月21日、プロトンポンプ阻害薬(PPI)のラベプラゾールナトリウム(商品名:パリエット錠10mg、同錠20mg)に対して、難治性の逆流性食道炎に対する1日2回(1回10mgまたは20mg)投与が承認された。従来のPPIのよる治療で効果が不十分な場合に適用できる。ただし1回20mgの1日2回投与は、内視鏡検査で重度の粘膜傷害が認められた場合に限定される。
...プロトンポンプ阻害薬(以下、PPI)は、酸分泌抑制作用の強い薬剤ですが、効果発現までに時間がかかること、NAB(nocturnal gastric acid breakthrough:夜間に胃内pH が4以下の酸性域に1時間以上にわたって低下し続ける現象)が起き得ることなどの問題も指摘されいます。
...変形性関節症(OA)または関節リウマチ(RA)で消化管イベントリスクが高い人々において、非選択的な非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)+プロトンポンプ阻害薬(PPI)を投与された人々は、COX-2阻害薬(COX-2を選択的に阻害するNSAID)を投与された人々よりも、臨床的に意義のある消化管イベントが有意に多いことが分かった。香港中文大学のFrancis KL Chan氏らによる二重盲検無作為化試験によるもので、論文は、Lancet誌2010年6月17日号に掲載された。
...米国食品医薬品局(FDA)は、広く利用されている胸やけ治療薬であるプロトンポンプ阻害薬(PPI)に、骨折リスク増大との関連について警告するラベル表示の変更を製造メーカに指示することを発表した。このクラスの薬剤を高用量で使用すると、股関節、手関節および脊椎の …
...世界的には、出血性消化性潰瘍で内視鏡的止血処置が行われた患者に対し、プロトンポンプ阻害薬(PPI)の高用量投与(80mgをボーラス投与後、8mg/時を72時間継続静注)が広く行われている。国立台湾病院のChih-Hung Wang氏らは、メタ分析を行い、それより低い用量を適用しても、再出血、外科的介入、全死因死亡のリスクに差はないことを明らかにした。詳細は、Arch Intern Med誌2010年5月10日号に報告された。
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