2010年7月23日、高血圧治療薬のテルミサルタン・アムロジピンベシル酸塩配合製剤(商品名:ミカムロ配合錠AP)が製造承認を取得した。本剤は、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)のテルミサルタン(商品名:ミカルディス)と、持続性Ca拮抗薬のアムロジピンベシル酸塩(商品名:アムロジ...
7月23日、武田薬品工業のタケプロンカプセル15、タケプロンOD錠15に「低用量アスピリン投与時における胃潰瘍または十二指腸潰瘍の再発抑制」に対する効能・効果が追加承認されました。低用量アスピリンの副作用である消化性潰瘍の治療や予防目的で、プロトンポンプ阻害剤(PPI)が併用され...
日本薬剤師会は7月29日、2009年度の処方せん受取率(医薬分業率)が全国平均で60.7%で、初めて年間で60%を超えたことを発表した。日薬がまとめた「保険調剤の動向」(2009年3月〜2010年2月)による。なお、過去の同調査によれば、2007年度の処方せん受取率は57.2%、2008年度は59.1%だった。...
8月2日、東京都港区の大型オフィスビル1階に、「ナチュラルローソン城山トラストタワー店」がオープンした。店内に調剤コーナーを設置したこのコンビニエンスストアは、薬局大手のクオールがコンビニ業界大手のローソンとフランチャイズ契約を結んで経営に当たる。2008年12月に締結された...
2010年7月23日、プロトンポンプ阻害剤であるランソプラゾールの15mg製剤(商品名:タケプロンカプセル15、同OD錠15)に「低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制」の適応が追加された。用法・用量は「1日1回15mg」である。...
シロスタゾール(商品名:プレタールほか)は、抗血小板剤として繁用されている薬剤です。抗血小板作用のほかに、末梢血管拡張作用も有していて、下肢の血流を改善します。...
まだ7月だというのに、東京は猛暑が続いていますが、皆さんのお住まいの地域はいかがですか? こうした暑い季節に取り入れたい、古くからの風習の一つが「暑気払い」。今回は、体にたまった熱を冷まして夏バテを和らげる、暑気払いにぴったりのハーブを紹介しましょう。...
患者は、グルコバイを必ず食直前に服用するように薬剤師Aから厳しく説明を受けていた。しかし、ある日、別の薬剤師Bが患者インタビューを行ったところ、この服用時点について時々忘れてしまい、食事が終わってから飲み忘れに気づいても、その回の分は服用していなかったことが明らかに...
介護付き有料老人ホームに入所する90代男性の患者さん。月に1度、医師の往診があり、その際にお薬が処方されます。処方内容は薬局にFAXで送られてきますので、それを基に調剤し、私たちが施設にお薬をお届けしています。実はこの患者さん、訪問に当たってちょっとした覚悟が必要です。つ...
SSRIは、血中濃度が急に上がったり、逆に急に下がったりすると、とても危険な薬剤です。ですから、血中濃度を急激に変化させる可能性がある「相互作用」に注意が必要です。もちろん、血中濃度を急に変化させる要因は、相互作用だけではありません。特に危ないのは、「自己判断での休薬」...
2010年5月10日に、長時間作用型吸入気管支拡張薬であるチオトロピウム臭化物水和物のキット製剤「スピリーバ2.5μgレスピマット60吸入」が発売された。適応は、従来から使用されてきたカプセル製剤(商品名:スピリーバ吸入用カプセル18μg)と同じく、「慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺...
みなさま、はじめまして。納得して医療を選ぶ会の今井と申します。私たちの会は、患者と医療者との間の「意識や常識のズレ」を分析し、具体的な改善策を提案することを目指して活動しています。こうした活動に長年携わっていると、薬局や薬剤師さんに対する患者・消費者の不満を耳にす...
チアゾリジン系糖尿病治療薬であるピオグリタゾンとロシグリタゾンの心血管リスクを比較する大規模後ろ向き発端コホート研究で、ロシグリタゾン使用者に有意なリスク上昇が見られることが明らかになった。米食品医薬品局(FDA)薬剤評価研究センターのDavid J. Graham氏らが、JAMA誌電子版に201...
薬学教育が6年制になって初めての実習も今週で終わりです。皆さんの薬局ではいかがだったでしょうか。長期実務実習は受け入れる側も初めてのことだっただけに、戸惑ったことも多かったのではないでしょうか。薬学教育について考えてみると、薬剤師になるための「専門科目」は6年制にな...
5月半ばに始まった実務実習も、残すところ3週間となりました。7月に入って実践的な実習が増えています。患者さんの前に出る前に行うロールプレイ演習も、その一つ。今回は、そのロールプレイ演習の様子を、指導薬剤師の一人である佐藤さんに書いてもらいました。...
ハーブティーというと、「外国のお茶」というイメージがありますね。今回は、日本ならではの涼やかなハーブティーをいれられる、「マルベリー」というハーブを紹介したいと思います。...
2010年6月25日、抗造血器悪性腫瘍薬のレナリドミド水和物(商品名:レブラミドカプセル5mg)が製造承認を取得した。適応は「再発又は難治性の多発性骨髄腫」で、用法・用量は「デキサメタゾンとの併用において、成人の1日1回25mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクル...
前回、1日に5枚の偽造処方せんを発見したと書きましたが、それから薬局では2度、警察の事情聴取を受けました。前回からの続きで、今回は麻薬取締局の薬剤師向け偽造処方せん対策ガイドの内容を紹介します。...
「患者さんとお話をする」ということは、調剤やOTC医薬品販売などの薬剤師の業務の中で、かなり重要な役割を占めています。ただしこの「会話」、普段の生活でもそうなのですが、ほとんど意識することなく行っているため、自分が気付かないうちに相手を不快にさせたり、相手からの信頼感...
クラシエの当帰芍薬散の在庫が不足していたため、処方医に、「同じ薬なので変更していただきたい」と疑義照会したところ、許可が出たので経緯を患者に説明し投薬した。投薬後、ふと、クラシエとツムラで1回服用量が違うことが気になり、添付文書を確認したところ、構成生薬の種類、配合...