医薬品医療機器総合機構(PMDA)は9月25日、医薬品適正使用のお願いで、躁病・躁状態の治療薬である炭酸リチウムについて、血清リチウム濃度の測定が半分以上でなされていない可能性を指摘し、血中濃度の測定を徹底することを医療機関に求めた。同剤は、適正な血中 …
...炭酸リチウム(商品名:リーマス)では、血中濃度のトラフ値(定常状態における最低血中濃度)と副作用発現の関連性が高く、有効濃度と中毒を発症する濃度も近いため、TDM(治療薬物モニタリング)を行う必要があります。炭酸リチウムは通常、1日2〜3回服用で使用されますが、定常状態に達するには5〜7日間を要します。
...1949年に、オーストラリアのケイドが動物実験で抗躁作用を見いだしました。しかし、中毒による死亡例も報告されたことから米食品医薬品局(FDA)が使用禁止にし、使用されない時代が続きました。その後、海外では有効性が再認識されて1960年代に使用されるようになりましたが、日本では使用されるようになったのは1980年になってからです。
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