クリオネ(札幌市中央区)では、ハイリスク薬が処方された患者への指導の際に参照する『ハイリスク薬note』を作成し、活用している。患者に確認すべきことや指導すべきポイントなどをまとめたもの。薬効群別の大項目があり、それぞれ薬効群共通の項目と薬剤ごとの項目に分けて詳述してい...
福井市にあるエンゼル調剤薬局では、ハイリスク薬に関する管理指導チェックシートを作成し活用している。患者に確認したり説明すべき項目を薬効群ごとにA4判1枚程度にコンパクトにまとめ、薬剤師が患者の話を聞きながら記入できるようにしたものだ。...
イムノファーマシー大阪(大阪市淀川区)では、ハイリスク薬を服用する患者向けのお薬手帳サポートシールを作成し、全社で活用している。これは副作用が疑われる体調の変化が現れていないかなどを、患者が記入するもの。薬剤師は、服薬指導時にこれらの項目について患者に説明した上で...
薬剤師はノイチーム<リゾチーム塩酸塩>が卵白アレルギーのある患者に投与禁忌であることを認識していたが、「私は、卵アレルギーなんですが,熱処理した卵ではアレルギーを起こさないのです」という患者の話を聞いて、ノイチームの投与は問題ないと判断してしまった。...
このコラムでも2回ほど取り上げた「調剤の支払いへのポイント付与」の問題で、薬剤師で参議院議員の藤井基之氏が11月半ばに質問主意書を提出しました。それに対する政府の答弁書が11月末に出されたのですが、このやりとりによってポイント付与が「政府公認」の状態になりました。ドラッ...
選択性の高い鉱質コルチコイド受容体拮抗薬であるエプレレノンを、標準治療と共に軽症の慢性収縮期心不全患者に用いると、偽薬に比べ死亡リスクと入院リスクの有意な低減がみられることが、無作為化試験EMPHASIS-HFで明らかになった。論文は、仏国立衛生医学研究所(INSERM)のFaiez Zannad氏ら...
2010年10月27日、抗精神病薬のパリペリドン(商品名:インヴェガ錠3mg、同錠6mg、同錠9mg)が製造承認を取得した。適応は「統合失調症」であり、1日1回、朝食後に経口投与する。常用量は1日1回6mgで、1日12mgを超えない範囲で適宜増減する。増量は、5日間以上の間隔をあけて、1日量3mgずつ行うことと...
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会一般用医薬品部会は24日、脂質異常症治療薬のイコサペント酸エチル(医療用の商品名:エパデール)の承認を見送った。OTC医薬品として予定されていた効能・効果は「健康診断などで指摘された境界領域の中性脂肪値の改善」だったが、医師のかかわりなく...
30代の女性です。かぜを引いてから1か月以上が経ちます。ほかの症状は全くなくなったのですが、咳だけが続いています。ごほごほという湿っぽい咳ではなく、こんこんという乾いた咳です。痰は少量で切れにくく、のどにからみます。痰を切ろうと咳払いをすると、それがまた咳を誘発し...
政府は11月30日、保険薬局で調剤の支払いにポイントを付与する行為を事実上容認した。参議院議員の藤井基之氏が19日に提出した質問主意書に答えたもの。...
私が薬局に勤めていることを知っている友人、知人から、時々、薬に関する相談を受けることがあります。つい先日も、遠方に住む友人から、「先発医薬品を希望したのに、薬の説明書に『後発医薬品です』と書かれていて……」と電話がありました。「なんで希望を無視されたんだろう。おか...
今回と次回は、頻尿治療薬についても解説します。過活動膀胱(OAB)に適応を持つ薬剤を中心に取り上げますが、一部、OABの適応を持たない薬剤も取り上げます。今回は、各薬剤の効果に関する特徴を紹介し、次回は副作用の特徴について解説します。...
引き続き、「コンサルタント薬剤師」の講習会について書きます。コンサルタント薬剤師は、ホスピスや長期療養施設、日帰り手術センター、刑務所など特殊な施設の薬局で薬を管理する薬剤師です。...
今年の冬は寒くなりそうですね。昨シーズンは新型インフルエンザ(H1N1)が大流行しましたが、今シーズンは新型とA香港型(H3N2)が流行する兆しがあるとのこと。入念な予防対策が必要になりそうです。かぜの予防に役立つとされるハーブはたくさんありますが、今回はその中から「レモング...
2010年10月27日、経口血小板増加薬のエルトロンボパグ オラミン(商品名:レボレード錠12.5mg、同錠25mg)が製造承認を取得した。適応は、「慢性特発性血小板減少性紫斑病」であり、1日1回、食事の前後2時間を避けて空腹時に経口投与する。...
日本薬剤師研修センター(JPEC)は来年度をめどに、「PharmD(JPEC)」制度を立ち上げる。研修を通じて十分に研鑽を積んだ薬剤師は、4年制薬学部卒であっても、“6年制と同等”の薬剤師であることを認めるのが狙いだ。同センターでは、6年制薬学部1期生が卒業する2012年春までに開始したいとし...
先週末、遠方に出かけた帰りの道すがら、ふらりとラーメン屋さんに入りました。ラーメンそのものは背油が浮いている濃厚スープでとてもおいしかったのですが、一つだけ気になったことがありました。それは、その店が食券制度だったことです。ラーメン屋を営業する側にとってみれば、食...
厚生労働省は11月19日、後発医薬品414品目の薬価収載を告示した。今回、後発品が始めて収載された6成分のうち、品目数が最も多かったのは、糖尿病治療に使われるSU剤グリメピリド(先発品の商品名:アマリール)で、28社、64品目だった。ほかに品目数が多かった成分として、プロトンポンプ...
今回は、以前に取り上げたジソピラミドに続いて、Vaugham williams分類でIc群に分類されるピルジカイニド塩酸塩(商品名:サンリズムほか)、フレカイニド酢酸塩(タンボコール)、プロパフェノン塩酸塩(プロノンほか)の3成分について、その使い分けを紹介したいと思います。...
これまで2回にわたって、かぜの引き始めの、寒気が強いときや、熱が出るときの漢方治療についてお話しました。今回は、そういう時期にかぜを根治することができずに長引かせてしまい、かぜをこじらせたときに使う漢方についてお話します。...