薬剤師国家試験対策予備校「ファーマプロダクト」のベテラン講師、和田功氏による薬理・病態学講座。第10回と第11回では、パーキンソン病の病態に基づく治療薬選択について解説します。まずは、錐体外路障害の「錐体外路」とは何かといった病態の基礎をおさらいした上で、パーキンソン病...
H2ブロッカーは、胃酸分泌を抑制するという主作用の他に様々な作用を持っており、しばしば適応外で使用されます。ですから、単なる消化性潰瘍の治療薬だと考えていると、患者への説明が医師からの説明と食い違うことになりかねません。また、適応外使用の実態を知っておくことで、H2ブロ...
先週(10月17〜23日)は、「薬と健康の週間」でした。各地で様々な関連イベントが行われたようですね。新聞などにも広告が掲載されたので、ご覧になった方も多いかと思います。今日は、この「薬と健康の週間」について、改めて考えてみたいと思います。...
セフゾン(一般名:セフジニル)の服用を開始して3日目に下痢気味となり、便を見たところ、いつもと違ってレンガ色になっていた。患者は便に血が混じっていると思い、心配になった。...
10月21日に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)総会で、後発医薬品の使用状況調査の速報値が公表された。保険薬局に対する調査(回答数778施設)の結果、数量ベースの後発品調剤率は24.3%(6月の平均値)で、昨年6月調査の23.5%よりわずかに上昇した。...
社会保険診療報酬支払基金は9月26日、添付文書の適応外であっても保険審査上は原則として認める80事例のリストを新たに公表した。支払基金は2007年9月(47例)、09年9月(33例)にも同様の適応外使用の事例を公表しており、今回は3回目。...
東京都薬剤師会(都薬)は11月1日から、「東京都薬剤師会認定禁煙支援薬剤師」の認定制度を始める。薬剤師であれば東京都以外からでも受講、認定を受けることが可能だ。...
日本医療薬学会は来年から、薬物療法専門薬剤師、同指導薬剤師の認定制度を始める。特定の領域に特化した薬剤師ではなく、幅広い領域で高い水準の知識・技術を備えた“スーパージェネラリスト”薬剤師を認定する制度だ。...
高知県にある地域密着型薬局「くろしお薬局」の川添哲嗣氏が、ロールプレーで患者アセスメントの極意を伝えます。第10回も第9回に引き続き、薬局の店頭でのやりとりについて見ていきます。マスクを2枚買ったお年寄り。手にはがま口を持っていて、小銭はたくさんありそうなのに、1万円札...
動悸は、漢方でいう五臓の心(しん)の機能が不安定になったときに生じやすい症状です。心は血液循環と、思考や判断などの精神活動をつかさどる臓腑です。不整脈や貧血でなくても心の機能が衰えたりすると動悸は生じます。では動悸がよくみられる「心血虚」証の場合は、どのような漢方...
2011年9月15日、冠動脈CTにおける描出能改善薬のランジオロール塩酸塩(商品名コアベータ静注用12.5mg)が発売された。本薬は、既に7月1日に製造承認を取得し、9月12日に薬価収載されている。適応は、「CTによる冠動脈造影における高心拍数時の冠動脈描出能の改善」であり、用法・用量は「1回0....
今回は、スタチンを妊婦に投与する場合の注意点と、スタチンの副作用について解説します。スタチンの副作用というと、横紋筋融解症ばかりが注目されますが、横紋筋融解症にまでは至らないミオパシーのような筋障害も起きますし、肝障害にも注意が必要です。またストロングスタチンでは...
日経DI本誌10月号、もうご覧になったでしょうか。今月号から誌面が部分的にリニューアルしたようですが、中でも私が注目したのは、「カッコいい薬剤師」の復活です!根強いファンも多かったと編集後記に書かれていましたが、実は私もその一人。連載休止から7年ぶりの復活ということで、...
患者さんから、「この薬が何錠足りなかった」とかの数量クレームを受けること、ありませんか? たまに素直に謝れないんですよね(修行が足りんとです)。で、数量クレームが多い患者さんだけ、鑑査のときにトレー内の薬剤を、カメラで一応撮影とかしていたんです。でも、写真の撮影も...
1)後発医薬品を調剤した際に処方医向けの情報提供書を作成するソフトウェア、2)ヒヤリ・ハット事例を記録しておくソフトウェア、3)薬局従業員の研修記録や研修計画書を作成するソフトウェア、4)一般医薬品の説明文書を登録・印刷するソフト──の4つのソフトがパッケージされ...
9月末に書きました「“傾聴モード”のONとOFF」という記事は、多くの方にご覧いただきました。ありがとうございました。実はこの記事の元になった研修会で、もう一つ気になっていた話題がありました。それは、「薬局で笑顔を維持すること」です。...
『保険薬局業務推進便利グッズ集』(じほう)などの著書で知られる吉岡ゆうこ氏と一緒に、薬局ですぐ役立つ便利なグッズを作りましょう。第10回の講座でご紹介するのは、患者にすぐに調剤薬を渡せないときに使う「欠品票」。欠品が出たときに使う専用の伝票で、欠品薬の数量や受け渡し...
2011年7月1日、抗てんかん薬のガバペンチン(商品名ガバペン錠200mg、同錠300mg、同錠400mg)に、新用量(3歳以上の小児用量の追加)が承認された。これに合わせて、5%シロップ製剤(商品名ガバペンシロップ5%)が製造承認を取得し、9月12日に薬価収載され、10月5日に発売された。...
寒い。空調が効きすぎている。予想はしていたが、油断して上着を持ってこなかった。2011年9月中旬、大会議室のクーラーは、室内にほどよい涼しさを保たせている。スクリーンには、学習者への接し方について講義したDVDが流れていた。「教育とはなんだ?医療教育とは?評価は評価者の主体...
前回は「リコリス菓子」について取り上げましたが、今回は、お菓子つながりで「マシュマロウ」を紹介したいと思います。そう、「マシュマロ」の語源になっているのが、ハーブの「マシュマロウ」。昔はマシュマロを、マシュマロウの樹液に卵白や砂糖を混ぜて作っていたのです。...