パーキンソン病の病態と薬物選択（2）…補助的に使う治療薬
薬剤師国家試験対策予備校「ファーマプロダクト」のベテラン講師、和田功氏による薬理・病態学講座。今回は第10回に引き続き、パーキンソン病の病態に基づく治療薬選択について解説します。COMT、MAOとは何の略称でしょうか。そして、パーキンソン病の治療において、これらの阻害薬はどの...フルベストラント:ホルモン感受性の閉経後乳癌に有効な筋注製剤
2011年9月26日、閉経後乳癌治療薬のフルベストラント（商品名フェソロデックス筋注250mg）が製造承認を取得した。適応は「閉経後乳癌」で、1回に2筒（500mg）使用する。初回、2週間後、4週間後、その後は4週ごとに1回、左右の臀部に1筒（250mg）ずつ筋注する。...聴覚障害者への講義を通じて学んだこと
先日、地域の手話連絡会から、「耳の不自由な方々を対象としたお薬教室を開催したいので、講師として来てくれないか」というご依頼をいただき、約2時間、お薬について話をしてきました。今回はその様子をご紹介したいと思います。...めまい・ふらつきの考え方とストレス性めまいへの漢方処方
めまい・ふらつきのような揺れ動く症状は、病邪の一つ「風邪（ふうじゃ）」によるものが多いと漢方では考えます。特に体内の体調変化が原因で風邪が勢いを増している場合、それを「内風（ないふう）」と呼びます。まずはストレス性のめまいにどのような漢方薬が適しているのか、みてい...ピロリ除菌後服用のタケプロンを誤って除菌中に服用！
この病院では、ヘリコバクター・ピロリ除菌療法を行う患者に対して、服用開始日、服用終了日および薬剤の副作用などの注意事項を記載した文書を渡していた。また、薬袋を二つに分け、（1）の薬袋には「こちらを先に服用してください」、（2）の薬袋には「（1）を終了したらこちらを服用...感謝祭に欠かせない、女性にうれしいハーブとは
11月の第4木曜日は、アメリカで感謝祭（Thanksgiving Day）が祝われる日。今回は、その感謝祭に欠かせないハーブで、アメリカのハーブサプリメント・トップ3にも必ず入っている、「クランベリー」を紹介します。...こんな個人輸入ってアリ!?
ここんとこずっと円高で、海外からいろんなものが割安に買えちゃったりしますね。ネットサーフィンをしていると、日本語で購入手続きOK！の個人輸入代行サイトがいっぱい見つかります。ぜひ皆さんにご紹介したい面白いサイトを見つけたのですが……。今回は〜買う勇気がありませんでし...“食欲が出る薬”が欲しい!?
高知県にある地域密着型薬局「くろしお薬局」の川添哲嗣氏が、ロールプレーで患者アセスメントの極意を伝えます。第11回は、「食欲が出る薬」を買い求めにやってきたお客さんとのやり取りがテーマ。栄養剤を販売しようとしたら「栄養は食事から摂りたい」、それでは整腸剤かと思えば「...リスクを評価し、注意レベルにメリハリをつけよう！
エラーをしても、自分も他人もほとんどダメージ（心と身体の健康被害）がないことがあります。一方で、エラーをした本人にはダメージがなくても、他人にはダメージとなることや、その逆もあります。...過去の「緊急安全性情報」を参照しよう
「緊急安全性情報」が初めて発行されたのは、1987年1月です。まもなく25年が経過しようとしています。今回は、過去の緊急安全性情報に関する情報を表にまとめてみました。...フィンゴリモド：1日1回服用の経口多発性硬化症治療薬
2011年9月26日、多発性硬化症治療薬のフィンゴリモド塩酸塩（商品名：ジレニアカプセル0.5mg、イムセラカプセル0.5mg）が製造承認を取得した。適応は「多発性硬化症の再発予防及び身体的障害の進行抑制」であり、用法・用量は「1日1回0.5mg経口投与」となっている。...「ちりも積もれば山となる」式、医療安全推進事業
日本医療機構評価機構が行っている「薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業」をご存じでしょうか。多くの方がパソコンのディスプレイを前に、「ああ、アレね……」と冷ややかな反応を示している様子が目に浮かびます（苦笑）。実は私も、数日前までは冷めた目で傍観していた一人でした...この持参薬はどこから？
病棟で、午前中に処方された臨時薬を配り終わり、「さあ、記録できる薬歴はとっとと入力してしまおう」と、モチベーションを上げつつナースステーションに戻った。...101歳の患者さんの保険選びも薬局でサポート
今年も、高齢の患者さんたちが、来年の薬代に頭を悩ませる時期が来ました。というのも、65歳以上の高齢者を対象にした処方薬をカバーする公的保険制度「メディケア・パートD」が、1年契約なので、毎年秋に、再加入しなくてはならないからです。...在宅医療での「連携手帳」を点数化へ
中央社会保険医療協議会（中医協）総会が11月11日に開催され、在宅医療における薬剤師の業務に関する、以下の6項目について議論された。...温度チェック表を活用しよう
ネオフィスト研究所の所長で、『保険薬局業務推進便利グッズ集』（じほう）などの著書で知られる吉岡ゆうこ氏と一緒に、薬局ですぐ役立つ便利なグッズを作るこの番組。第11回では、調剤室や保冷庫の温度・湿度管理に使う「チェック表」をご紹介します。調剤室や保冷庫の温度や湿度が基...プロイメンド：経口制吐薬イメンドの静注用製剤
2011年9月26日、選択的ニューロキニン1受容体拮抗型制吐薬ホスアプレピタントメグルミン（商品名プロイメンド点滴静注用150mg）が製造承認を取得した。適応は「抗悪性腫瘍薬（シスプラチン等）投与に伴う消化器症状（悪心、嘔吐）で遅発性を含む」であり、用法・用量は「他の制吐薬との併用...H2ブロッカーで注意したい相互作用、副作用
H2ブロッカーは、ラフチジンを除いてすべてが腎排泄型の薬剤ですので、肝薬物代謝酵素に関連した相互作用は少ないとされています。ただし、腎排泄が主とは言え、一部が肝臓で代謝を受けるシメチジンには、多くの相互作用が報告されています。...調剤報酬の不当請求、30薬局で4632万円
会計検査院は11月7日、2010年度の決算検査報告を発表し、06〜10年度の間に13府県の30薬局において、計4632万8000円に上る調剤報酬の不当請求があったと報告した。要介護被保険者などの患者に対して、在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定するなどしていた。...休薬指示を見落とし、誤って患者を叱ってしまった！
前回および今回の処方で、ティーエスワン配合カプセル＜テガフール、ギメラシル、オテラシルカリウム配合剤＞が土日に休薬指示となっていたことを失念し、残薬が4日分8カプセルあるという患者に対して、服薬コンプライアンスを徹底するよう間違った指導をしてしまった。...
