今回承認されたパゾパニブは、悪性軟部腫瘍に適応を有する、初めての分子標的治療薬である。血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)ならびに幹細胞因子受容体(c-Kit)に対する阻害作用を持ち、マルチキナーゼ阻害薬に分類される。
...2012年11月22日、抗悪性腫瘍薬のパゾパニブ塩酸塩(商品名ヴォトリエント錠200mg)が薬価収載され、同日発売された。本薬は、2011年11月16日に希少疾病用医薬品の指定を受け、2012年9月28日に製造承認を取得していた。適応は「悪性軟部腫瘍」であり、用法・用量は「1日1回800mg、食事1時間以上前又は食後2時間以降に経口投与」となっている。
...厚生労働省からは11月16日付で希少疾病医薬品の指定を受けている。悪性軟部腫瘍は外科治療以外で十分な治療法が確立されていない。GSKのフィリップ・フォシェ社長は「一日でも早く患者さんに治療の選択肢を届けたい」とコメントしている。 悪性軟部腫瘍は生体の様々な部位 …
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