一般入院患者への制酸薬投与の利益はごくわずか
一般病棟に入院している患者への制酸薬の処方が増加しているが、リスクを上回る利益はあるのだろうか。米Harvard大学医学部のShoshana J. Herzig氏らは、8万人弱の入院患者を対象に、制酸薬を投与された患者とされなかった患者の消化管出血発生率を比較する薬理疫学的コホート研究を行った。この結果、制酸薬は確かに消化管出血リスクを低下させていたが、NNT(1例予防するための治療必要数)は770と非常に大きいことが明らかになり、一般の入院患者への広範な処方は支持されなかった。論文は、Arch Intern Med誌電子版に2011年2月14日に掲載された。 続きは...