生活習慣の見直しやH2ブロッカー、PPI、消化管運動改善薬などの対症療法が行われる◇現在、世界初のFD治療薬としてゼリア新薬が創製し、アステラス製薬と共同開発したアコチアミドが国内で審査中だ。消化管運動の亢進に関与する神経伝達物質アセチルコリンの分解 …
...消化性潰瘍の治療に関しては、プロトンポンプ阻害薬(PPI)やH2ブロッカーのような攻撃因子抑制薬が主体で、防御因子に関しては情報が少ない印象を受けます。今回はリクエストもあり、防御因子増強薬の特徴を紹介します。これらは、粘膜抵抗増強薬、粘液産生・分泌促進 …
...消化性潰瘍の治療に関しては、プロトンポンプ阻害薬(PPI)やH2ブロッカーのような攻撃因子抑制薬が主体で、防御因子に関しては情報が少ない印象を受けます。今回はリクエストもあり、防御因子増強薬の特徴を紹介します。これらは、粘膜抵抗増強薬、粘液産生・分泌促進薬、胃粘膜微小循環改善薬に大きく分類されます。
...H2ブロッカーは、ラフチジンを除いてすべてが腎排泄型の薬剤ですので、肝薬物代謝酵素に関連した相互作用は少ないとされています。ただし、腎排泄が主とは言え、一部が肝臓で代謝を受けるシメチジンには、多くの相互作用が報告されています。
...H2ブロッカーは、胃酸分泌を抑制するという主作用の他に様々な作用を持っており、しばしば適応外で使用されます。ですから、単なる消化性潰瘍の治療薬だと考えていると、患者への説明が医師からの説明と食い違うことになりかねません。また、適応外使用の実態を知っておくことで、H2ブロッカーの使い分けについてもある程度は理解できます。
...初回心筋梗塞後にアスピリン治療を受けている患者がプロトンポンプ阻害薬(PPI)を併用すると、心血管イベントリスクが1.5倍になり、全死因死亡リスクも有意に上昇することが、デンマークCopenhagen大学のMette Charlot氏らが行った大規模後ろ向き研究で明らかになった。H2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)が併用された患者にはリスク上昇は認められなかった。論文は、BMJ誌2011年5月21日号に掲載された。
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