ステロイドは、薬効がほぼ確実という強みもありますが、非常に副作用発症率の高い薬剤でもあります。にもかかわらず、研修などを行っていると、意外に副作用について把握していない薬剤師が多いことに気づかされます。特に、経口ステロイドでは原則禁忌となっている「高血圧症」はほとんど無視されている印象さえ受けます。今回は、ステロイドの副作用と、その発現の用法や用量による違いについて触れていきます。なお今回は、経口剤だけでなく、注射剤や外用剤も含めて解説します。
...経口ステロイドは、疾患によって、もしくは同じ疾患でも病態によって、用法を使い分けます。ステロイドの2回目となる今回は、経口ステロイドの用法と用量について解説します。
...ステロイドは、ほぼ確実な効果が得られる一方で、副作用の発症頻度も高く、また治療対象となる疾患によっても使い方が異なります。今回から数回に分けて、このステロイドについて追ってみたいと思います。最初は、経口ステロイドの種類と使い分けについて解説します。
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