今回から2回にわたって、いわゆる「ハイリスク薬」の一つであるバルプロ酸について解説します。今回は、バルプロ酸製剤の薬物動態の特徴と、普通製剤と徐放製剤の違いについて解説し、次回は、モニタすべき副作用や相互作用について解説していきます。
...クリオネ(札幌市中央区)では、ハイリスク薬が処方された患者への指導の際に参照する『ハイリスク薬note』を作成し、活用している。患者に確認すべきことや指導すべきポイントなどをまとめたもの。薬効群別の大項目があり、それぞれ薬効群共通の項目と薬剤ごとの項目に分けて詳述している。禁忌や重大な副作用、検査値などの情報も記載してあり、忙しい業務の中で資料をあれこれ参照しなくてもいいように工夫されている。
...福井市にあるエンゼル調剤薬局では、ハイリスク薬に関する管理指導チェックシートを作成し活用している。患者に確認したり説明すべき項目を薬効群ごとにA4判1枚程度にコンパクトにまとめ、薬剤師が患者の話を聞きながら記入できるようにしたものだ。
...イムノファーマシー大阪(大阪市淀川区)では、ハイリスク薬を服用する患者向けのお薬手帳サポートシールを作成し、全社で活用している。これは副作用が疑われる体調の変化が現れていないかなどを、患者が記入するもの。薬剤師は、服薬指導時にこれらの項目について患者に説明した上で、該当するシールを手帳に貼付。患者は次回来局時までに、手帳に記入して薬局に持って来る。薬剤師はそれを確認しながら、服薬指導をするという仕組みだ。ハイリスク薬を中心に12種類程度を用意している。
...抗悪性腫瘍剤(抗癌剤)は、ハイリスク薬の中でも、チェックの非常に難しい薬剤です。薬局薬剤師は抗癌剤の何をチェックすれば良いのでしょうか。以下は、私の個人的な考えです。抗癌剤の一般論として、特に、見逃されやすい部分について触れてみます。
...この4月以降、いわゆる「ハイリスク薬」の指導に頭を悩ませている方も多いことと思います。今回は、数あるハイリスク薬の中でも、伝えるべきことや確認せねばならないことがたくさんある、抗凝固薬のワルファリン(商品名:ワルファリンほか)を取り上げて、私なりに考えた薬学的管理指導をご紹介します。
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