週末に、マイアミに近いフォートローダーデール市にあるノバサウスイースタン大学に行ってきました。「コンサルタント薬剤師」という資格の取得に必要なセミナーを受講しに行ったのです。...
PPIは、ほとんどが肝臓で代謝されます。このため、肝障害患者にPPIを投与すると、AUCが7〜9倍になることがありますので、注意が必要です。ちなみに、H2受容体拮抗剤は腎排泄が主です。...
2010年9月17日、癌疼痛治療薬のトラマドール塩酸塩(商品名:トラマールカプセル25mg、同カプセル50mg)が薬価収載と同時に発売された。適応は、「軽度から中等度の疼痛を伴う各種癌の疼痛」であり、用法・用量は「1日100〜300mg、4分割投与で1回100mg、1日400mgを超えないこと」とされている。トラ...
ノボ ノルディスク ファーマは、9月末に、糖尿病治療薬のGLP-1アナログ製剤であるリラグルチド(商品名:ビクトーザ皮下注18mg)を使用した患者で、死亡例が2例あったと発表した。...
朝晩がめっきり涼しくなって、かぜを引いている人も増えてきました。インフルエンザワクチンの接種も始まり、冬の準備期間になりましたね。今回は、この季節にうまく使いこなしたい「免疫ハーブ」、エキナセアを紹介します。エキナセア(Echinacea angustifolia)は、キク科の多年草。北米の先...
厚生労働省の医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議は10月6日、バルプロ酸ナトリウム(商品名:デパケン)など9成分の新規適応について、「公知申請が妥当」と判断した。10月末に開かれる予定の薬事・食品衛生審議会(薬食審)で、公知申請の事前評価が終了すれば、これらの新...
吸入ステロイドと臭化チオトロピウムを併用すると、吸入ステロイドを2倍量にした場合に優る症状軽減と肺機能向上が得られること、また、その効果は、吸入ステロイドと長時間作動型β刺激薬(LABA)を併用した場合に劣らないことが、無作為化試験で明らかになった。米Wake Forest大学のStephen P....
現在、日経ドラッグインフォメーションでは、「薬剤師による後発品選び」をテーマとした調査を実施中です。全国の薬局薬剤師のみなさんが、どのような基準で後発品を選んでいるのか、吟味の結果、どのような後発品が選ばれたているのかを明らかにすることが目的です。...
第一三共が今年4月に設立した「第一三共エスファ」が、10月1日から営業を開始した。第一三共エスファは、第一三共の100%で子会社で、主に後発医薬品の販売を担当する。...
カデュエット、ザラカム、ミコンビ、メタクト、プレミネント、レザルタス……。さて、これらの医薬品の共通点はおわかりでしょうか。販売元や効能・効果は違いますが、これらはすべて「配合剤」です。このコラムでも、配合剤については何度か話題にしてきました。新薬が出にくくなって...
こんにちは。幸井俊高です。私はカウンセリングに重点を置き、患者さんに合った漢方薬の処方を選ぶ漢方薬局の薬剤師をしています。コラム「漢方薬 de コンシェルジュ」では、患者さんの訴えや症状から、患者さんの状態を分析し、対処する(改善させる)のに適した漢方処方を解説していき...
プロトンポンプ阻害薬(以下、PPI)は、酸分泌抑制作用の強い薬剤ですが、効果発現までに時間がかかること、NAB(nocturnal gastric acid breakthrough:夜間に胃内pH が4以下の酸性域に1時間以上にわたって低下し続ける現象)が起き得ることなどの問題も指摘されいます。...
2010年9月10日、抗インフルエンザウイルス薬のラニナミビルオクタン酸エステル水和物(商品名:イナビル吸入粉末剤20mg)が製造承認を取得した。適応は、「A型又はB型インフルエンザウイルス感染症」であり、成人および10歳以上の小児は40mgを、10歳未満の小児は20mgを、単回吸入投与する。...
「潰瘍大腸炎患者は増え続けているが、一方で重症患者の割合は相対的に減少傾向にある。手術施行例も減少している」と話すのは、大船中央病院(神奈川県鎌倉市)特別顧問の上野文昭氏だ。上野氏は、こうした傾向について「寛解導入や寛解維持を目的とした効果的な治療薬が次々と開発さ...
10月10、11日に長野市で開催される、第43回日本薬剤師会学術大会。ずいぶん先だと思っていましたが、早いものであと10日ほどになりました。先週末、学術大会の抄録(講演要旨集)を手にしましたが、皆様のお手元にも届いていますでしょうか。今回は私が「長野県の薬剤師」として、日薬大会...
2010年7月23日、閉経後骨粗鬆症治療薬のバゼドキシフェン塩酸塩(商品名:ビビアント錠20mg)が製造承認を取得し、9月17日に薬価収載された。適応は「閉経後骨粗鬆症」であり、1日1回20mgを経口投与する。...
独立行政法人国民生活センターがPTP包装シートの誤飲事故についての報告書を公表しましたが、それを受けて厚生労働省も注意喚起を行っています。この注意喚起文書の中では、PTP包装シートの誤飲防止対策として、3点が挙げられていました。...
ノイチーム(一般名:塩化リゾチーム)が処方されたが、患者は卵白アレルギー体質であることが後に判明した。...
6月10日の本コラムで、ワルファリンについて解説しましたが、2ページにわたる内容であったにもかかわらず、十分に書ききれなかった重要なポイントがあります。それは、相互作用です。...
前回および前々回で述べた市販薬の販売環境調査の際に、私たちは口頭による質問も併せて行いました。一種のSP(模擬患者)のように1つのストーリーを作り、薬剤師(専門家)がどのように指導してくれるかを採点してみたのです。...