新・愛育病院が目指す『総合周産期母子医療センター』の斬新性と 最高水準の設計思想・その理想の具現化について
新・愛育病院が目指す『総合周産期母子医療センター』の斬新性と 最高水準の設計思想・その理想の具現化について
サービスURL:www.jpi.co.jp/seminar/seminarDetail.aspx?seminarNo=11722 〔講義概要 〕 第一部 新しい愛育病院が目指すもの ─ 周産期医療から女性、小児の総合医療へ 〔講師〕 加部 一彦 (13:30?14:15) 愛育病院は、現天皇陛下ご誕生を機に昭和9年3月に創立された母子愛育会の臨床部門として、昭和14年12月に開設された「愛育医院」(小児科)を母体とし、昭和15年12月の産科部門併設を経て、昭和24年からは「愛育病院」としておよそ60年間にわたり「母と子の病院」として活動してきた。この60年間に我が国は高度経済成長期を経て、今、少子高齢化に直面している。この度、創立の地である西麻布を離れ田町に移転するに際し、新しい時代の「母と子」の医療のあり方を検討し、産婦人科は「周産期医療」からさらに「思春期、更年期」の女性医療へ、小児科は「新生児集中治療」から「小児の救命救急と集中治療」に積極的に取組んで行く事が決定された。本講義では愛育病院のこれまでを振り返り、新・愛育病院の目指すところについて詳説する。 〔講義項目〕 1. 愛育病院のこれまで:創立からこれまでの診療活動について 2. 新・愛育病院(仮称)の目指すもの (1)女性医療(思春期・更年期医療)への取組み (2)小児救命救急・集中治療への取組み (3)人材育成への取組み ◆◆◆◆◆◆ 〔講義概要2 〕 第二部 総合周産期母子医療センターの斬新性、最高水準の設計思想の具体化 〔講師〕 近藤 彰宏 (14:15?15:00) 建築計画的には周産期医療と小児医療を明確に動線分離する事が求められ、その対応として想定されうる複数の動線を明確化する事が重要。その条件整理に基づく建築計画を紹介する。また女性病院らしさの追求としてのインテリアや、お産は病気ではないというコンセプトにより生まれたアメニティについても紹介する。東日本大震災を踏まえたBCP対応により災害にも強く、省エネルギーな建築計画についても紹介し、今後計画される同種類似病院の計画の手本になることを願っている。 〔講義項目2 〕 1. 周産期医療と小児医療の動線分離(感染対策) (1)患者の状態に応じた院内の動線の流れ 続きは...