GPS電子花粉症日記システムのご案内
サービスURL:http://www.otenki.co.jp/com/n_news.html 本サービスでは、全国2,500か所(*2)に及ぶ株式会社NTTドコモが構築する「環境センサーネットワークシステム」(ドコモESN)に配置した花粉センサーから、リアルタイムに得られるデータを用いて任意の地点の空中花粉濃度を推定し、GPS端末を持った被験者の行動記録とを突き合わせることで、「どの場所で、どれだけの花粉に触れたか」を正確に把握することができます。 同時に、被験者の花粉症の症状を携帯端末から逐一入力してもらうことにより、電子花粉症日記として蓄積されたデータから、花粉飛散量と花粉症の症状の関連を確かめることができます。 このような精度の高い方法を利用することにより、製薬メーカーや医療機関、医師や薬剤師にとってもより正確に薬の効能を判定することが可能になります。 これまで花粉症を対象とした製薬メーカー等の臨床研究では、「花粉症日記」という冊子(紙)を被験者に渡し、発症した花粉症の症状を手書きで記録することが一般的でした。 ウェザー・サービスは、千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教室(以下「千葉大学」という)との3年間に渡る「電子花粉症日記システム」の共同研究の中から、この冊子の花粉症日記を携帯電話で入力するシステムを開発し、研究を重ねてまいりました。 携帯電話を使用することで、医療機関や医師は被験者とリアルタイムのコミュニケーションを行うことが可能になり、未入力の被験者には医師よりメールや電話で入力を促すことや、誤入力を未然に防ぐなどのフォローを行うことができます。 また、本サービスでは、携帯端末のGPS機能を使い、被験者の移動経路を記録することが可能ですが、匿名性を確保することで個人情報を完全に秘匿した試験データとして利用することも可能にしました。 ウェザー・サービスでは、多くの製薬メーカーや医療機関に採用していただき、「電子花粉症日記システム」の利用が広がれば、臨床研究の精度が上がるだけでなく、医療機関や医師、薬剤師と患者とのコミュニケーションも向上し、花粉症に有効な薬品や治療法の開発が加速され、花粉症患者のQOL(Quality of Life:生活の質)の向上にもつながるだろうと多いに期待しています。 ※1 続きは...